『馬旅日記』

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『馬旅日記』
著者 西郡哩来(にしごおりりく)

挿絵 西郡多実
写真 関めぐみ
装幀 米須清成(nagi press)

幼い頃から馬の牧場へともに通った3人が、15歳を迎え、自分たちだけで沖縄本島を周る旅に出た。
8泊9日、馬と人とのかけがえのない旅の記録。

沖縄本島北部、大宜味村にある、みちくさ牧場。
「馬が先生」であるという牧場に日々通い、彼らが学んだ知恵と技術と、それぞれの個性を生かした、「一生ものの初めて」がつまった9日間。

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「本当の試練というのはやはり、旅に出た時に明るみになるものだ。
それこそが旅の醍醐味であり課題であり、僕たちが馬とともに乗り越えなければならない障害である。
ゆえにこの旅では、大人の並走はなく、助力も最小限にしてもらう。なぜなら、近くに大人がいてはその状況に甘んじてしまう自分たちがいるからだ。自分の持ち得る本質的な力量、術、役割を最大限に発揮するためには、それなりの制約が必要で、ほどよい自由(ほったらかし)とほどよい苦難を設ける必要がある。
自分たちだけで馬を連れてどこまでできるか。今旅のモットーは「大人に頼らず、できる限り自分らでやる」である。」(「はじめに」より)
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目次
1日目
出発
飛んで跳ねて暴走する三歳児
ウララが
諦めるのも1つの選択肢
もう限界です
代打の代打
馬具について

2日目
そう、奇跡なの
馬は死んでも放すなよ!
放心状態の男の子
ポカリ麦茶カルピス

3日目
ルーティン
いざ、街へ
通行止めと言われてしまう
おっちゃんやってくれたな
第二の心臓
ラーメン満月嵐
真夜中の格闘

4日目
狂う感覚
恩納村の歩道事情
ロバがいるパン屋さんへ
相性とか信用とか
ミールスの食べ方
関ちゃん到着
馬のスニーカー
夕飼い

5日目
パン屋の朝は早い
馬でドライブする
東京からパパラッチ
昼飯を求めて
スニーカー紛失
紳士さ溢れる笑顔
外れては直し
窓から馬が見えるなんて
イーターズハイ

6日目
朝だ
うまい。甘い。
パチンコ屋
あの辺だよ
馬糞が欲しい庭師
さぁジャンプ!
最南端の洗礼
反射する月

7日目
みんな起きちゃうでしょ
東雲
折り返し地点
案内されるがままに
工業地帯を突き進め
小休止
ブリュレのように炙られる
やけに詳しい人
ロギでの思い出
ついに買っちゃった
ユーフォー
午後のひととき
レモンケーキの人

8日目
冷える朝に寝そべるビーム
疝痛
331号線を進む
ちゃんと旅してる
最後の晩

9日目 最終日
ラジオ体操第二
愛しの名護へ
ビアンコ血流れる
訪れる食
山を登ればそこにある

西郡哩来(にしごおりりく)
2006年生まれ。神奈川県出身。5歳の頃に家族とともに沖縄本島北部の森の奥へ移住し、小学校に上がるタイミングで馬の牧場「みちくさ牧場」に出会い、そこへ12年通う。2025年現在は、沖縄本島の今帰仁村にて両親の営む喫茶店の手伝いをしながら、気分で馬に乗ったり写真を撮ったり、執筆をしたりしている。

発行日 2025年8月1日
定価 2200円+税
ISBN 978-4-910976-04-4
四六判・仮フランス装 214ページ


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